SaaS営業とは
SaaS営業とは、SaaS(Software as a Service)を提供している企業における営業職のことを指します。
具体的には、インサイドセールス、フィールドセールス、カスタマーサクセスと言われる部門のことを指すでしょう。一般的には、インサイドセールスは、アポイントの供給をKPIとして追っていて、フィールドセールスは受注MRR、カスタマーサクセスは、解約率やNRR成長をKPIとして追っていることが多いです。
今回は、そんなSaaS営業が飽きると言われてしまう理由を解説していきます。
SaaS営業については「SaaS営業が、「やめとけ」「辛い」「キツイ」と言われる3つの理由とは?」でも解説していますので、ぜひご覧ください。
SaaS営業がやめとけと言われてからまだ日は浅いですが、徐々にSaaS営業のキツさや飽きると言われる要因もわかってきた気がしています。私自身の経験から今回は、SaaS営業が飽きる要因をまとめてみました。
SaaS営業のやりがい
SaaSの営業は一般的に難しいと言われており、その一方では逆にやりがいがある仕事だとも言われています。SaaS営業のやりがいについては、以下3つを挙げてみました。
成長できる
まずは、成長ができるという点です。
SaaS営業においては、専門的な知識を必要とするために、多くのことを学ぶ必要があり、個人としての成長が問われるからです。こちらは、エムエム総研が調査したSaaS営業が難しいと言われる理由のアンケート結果です。
引用:【SaaS企業を中心とした営業分業組織】8割以上がSaaSの営業は難しいと回答!具体的な悩みとは?
専門的な知識を日々勉強し続けることで、自身の成長にも繋がり、大きなやりがいにつながることも多いようです。一方で、これはSaaS営業がやめとけと言われている要因にもなっていそうなので、表裏一体と言えそうですね。
刺激や常に新鮮味のある環境
次に、刺激や常に新鮮味のある環境だからです。
SaaS営業には、SNSでの発信者が多く常に最新の情報が共有されています。そのため、他社の取り組みを知って真似ることもできますし、重要なエッセンスを自分の営業スタイルに取り込んで実践したりすることもできます。こういった常に学び続けられる環境があることも、SaaS営業のやりがいと言われている要因でしょう。
また、他社交流も積極的に行われており、他社の営業のレベルもSNSや交流を通して知ることで、新たな刺激となり、SaaS営業の実務に邁進できるといったケースもあるようです。
KPIの達成ができた瞬間が嬉しい
最後に、KPIの達成ができた瞬間が嬉しいという理由です。
SaaSにおける目標設計は一般的な他の業界の企業基準と比べて高いと言われています。業界が成長しているために、売上も右肩上がりに伸ばさないといけない企業が多く、達成基準が難しいと言われています。KPI達成が難しいということは、SaaS営業がやめとけと言われる一つの理由でもあるのですが、逆にこの目標を達成できたことで、自分自身の自信へとつながり、やりがいを見出せるというケースも多いようです。筆者の場合は、これがSaaS営業のやりがいになっています。
SaaS営業に飽きてしまう理由
それでは、こんなにSaaS営業にやりがいや楽しさを感じるにも関わらず、SaaS営業が飽きると言われてしまう理由はどこにあるのでしょうか。筆者の見聞きした経験を元にいくつかあげさせていただきました。
難しいが故の成績不振
SaaS営業は難しいです。難しすぎるが故に成績が不振に陥り、興味が湧かなくなってしまうケースです。これは、SaaS営業をやりすぎて飽きるという文脈よりは、嫌になって、興味関心がなくなるという文脈での「飽きる」です。
SaaS営業において上位10%、下位10%の営業は存在します。次のクオーターや次の年度に挽回ができる営業マンもいますが、下位10%を抜け出す事ができない営業マンもいます。そんな営業は、SaaSというサービスを売ることが嫌になり、SaaS営業に飽きてしまうのでしょう。実際に筆者自身も、成績不振が続くために元いた業界に転職していく人たちや他の会社に転職していく人たちを見てきました。まだSaaS営業未経験の皆さんは、SaaS営業は難しいが故に、飽きてしまう可能性もあることを踏まえておきましょう。
評価やお金に対する不満
次に評価やお金に対する不満です。SaaS事業のみを行っている企業の評価基準は、比較的高く設定されていますが、本事業が元々あって、SaaS事業を新規事業として開始した企業に関しては評価基準が本業の業種に依存してしまっていることが多いです。
そのため、専門的な知識や達成が難しいKPIを追っているSaaSの営業マンは、自身の頑張りと評価が見合っていないのでないかと感じ始めます。さらに他のSaaS業界の営業マンと交流することで、評価基準が一般的なSaaSと比べて低いことを知ります。その結果、徐々にSaaSの営業に興味関心がなくなっていき、最終的に飽きてしまうという営業マンもいるようです。
これもSaaS営業が飽きてしまうと言われる理由なので、本業が何をしているか?は会社選びの際には重視するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回はSaaS営業が飽きてしまう理由をさまざまな観点から解説してみました。
SaaS営業はとても難しいが故に、辛い、やめとけと言われる一方で、とてもやりがいがある仕事とも言われています。そのため、成果に絶対的にコミットできる自信のある人、達成欲のある人や、好奇心が旺盛で勉強をし続けることが好きな人が、SaaS営業には向いていると言えるでしょう。しかし、SaaS営業が全てというわけではありません。向いていないと感じた人は、他の業界に転職するのも良いと思います。
SaaS営業が辛い、やめとけと言われる理由に関しては、「SaaS営業が、「やめとけ」「辛い」「キツイ」と言われる3つの理由とは?」の記事でより詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。