手紙営業とは?
手紙営業をご存知でしょうか。手紙営業は、問い合わせフォーム営業やテレアポなどの従来の営業手法とは異なり、今新たに注目されている営業方法の一つです。昨今、手紙営業のやり方やノウハウがSNS上で様々にシェアされていますが、なかなか自社に最適な方法を見つけることができないと言った声をよく耳にします。そんな中、企業に変わって手紙を作成、封入、発送までを代行する手紙営業を代行するサービスが誕生し、利用されるようになってきました。
手紙営業代行サービスは、企業が送付するDMや手紙の作成、封入、住所ラベル貼り、発送など、手紙営業のプロセスのすべてを代行することができます。この記事ではそんな手紙営業を代行してくれる企業をいくつかピックアップさせて頂き、比較や選定ポイントを含めて解説致します。

フォーム営業に特化したサービスも、こちらの記事にて比較を行っています。合わせてご覧ください。
フルサービス型
一部サポート型
手紙営業のメリット
そもそも手紙で営業すること自体のメリットには、どんな点が挙げられるでしょうか。テレアポや問い合わせフォーム営業とは異なるメリットを以下に列挙してみました。
決裁者との商談を実施できる
従来のテレアポや問い合わせフォーム営業では、せいぜい部署担当者や課長クラスまでのリーチが限界でしょう。手紙営業における大きなメリットの一つが、決裁者へリーチすることが可能な点です。
受注獲得まで不確定要素が多い、BtoB営業において決裁者との商談を最初から実施できることで、かなり有利に商談を進めることができます。
Webで接触できない顧客にリーチできる
近年では、SNSやWebサイトを駆使したWebマーケティングが主流になっています。しかしまだまだ遅れている業界やWeb上に存在していない顧客に対して、自社製品を販売していく際には「訪問営業」や「問い合わせフォーム営業」といった手段が有効です。自社向けにカスタマイズされた「お手紙」受け取った決裁者は感動し、ぜひお話を聞いてみたいとなるケースもまだまだ多いのです。
従業員50名以上の中小〜大企業向けのアプローチに向いている
従業員が増加してくると、多数の部署や役職が生まれ、誰にリーチすべきかの判断がつきづらくなります。それにより決裁者との商談の場を設けるまでに時間がかかってしまったり、そもそも商談の約束を取り付けられないといった事態になってしまったりと、商談が失注してしまう可能性も少なくありません。「手紙」であれば、バイネームにて決裁者へ直接リーチすることができ、商談の機会を創出することが可能です。
手紙営業のメリットを表にまとめてみました。
営業手法 | 決裁者との商談 | 中〜大企業向け | Webマーケの有効性 |
---|---|---|---|
フォーム営業 | △ | △ | ◎ |
テレアポ | ○ | △ | ○ |
手紙営業 | ◎ | ◎ | △ |
手紙営業代行を利用するメリット
そんなお手紙営業を代行してもらうメリットにはどんな点が挙げられるでしょうか。手紙営業代行サービスを利用する主なメリットは、以下の通りです。
コスト削減
手紙営業に必要な機器、材料、人件費などのコストを削減できます。企業が自社で手紙営業を行う場合、手紙の作成や封入に必要な機器の購入やレンタル、材料の調達、スタッフの雇用などに多大なコストがかかりますが、手紙営業代行サービスを利用することで、それらのコストを大幅に削減することができます。
質の向上
手紙営業における大きなメリットの一つが、手紙の品質の向上です。
手紙は、企業のイメージを反映する大切なツールです。しかし、自社で手紙営業を行う場合、スタッフの技術や経験によって品質に差が出てしまうことがあります。一方、手紙営業代行サービスを利用することで、プロのスタッフによる高品質な手紙を作成することができます。また、人手不足からくる手間ミスのリスクを減らすこともできます。
プロセスの効率化
手紙営業のプロセスを代行することで、企業は自社のリソースを他の業務に注力できます。手紙営業には、手紙の作成、封入、住所ラベル貼り、発送など、多くの作業が必要です。これらの作業を自社で行う場合、大量の時間や人手が必要になりますが、手紙営業代行サービスを利用することで、これらの作業を専門のスタッフに任せることができ、自社のリソースを他の業務に注力することができます。
手紙営業代行サービスの種類
手紙営業代行サービスには、大きく分けて以下の2種類があります。
フルサービス型
手紙の送付先の選定から手紙作成から発送まで、すべてのプロセスを代行するサービスです。企業は、手紙の原稿を作成するだけで、あとは全て代行してもらうことができます。中にはお電話でのフォローコールや問い合わせフォームへのアプローチを実施し、アポイント取得までを代行してくれる企業もあります。手紙送付に自社リソースを使えなかったり、送付するお手紙の量が多い場合には、このサービスが最適です。ただし、コストが高くついてしまうため、手紙営業に投資する覚悟がないとなかなか手をつけられないかもしれません。
一部サポート型
コストを最小限に抑えたサービスです。手紙の作成や封入など、一部のプロセスのみを代行することが多いです。とにかく送付、発送作業にかかる時間を削減したい場合にはこのサービスが最適です。ただし、自社でアプローチリストの作成や文面の作成を行う必要があるため、既にそのノウハウがない限りは依頼することができません。
手紙営業代行サービスは、企業の営業活動を支援するための重要なサービスです。サービスの種類やメリットを理解した上で、自社のニーズに合ったサービスを選択することが大切です。
手紙代行種類 | サービス内容 | コスト | 向いてるパターン |
---|---|---|---|
フルサービス型 | 送付先の選定〜発送代行までをサポート | 人が作業する場合もあり、高くつく | 手紙ノウハウがなく初心者 |
一部サポート型 | 印刷〜発送代行までをサポート | 安く抑えられる | 手紙のノウハウはあるが、自社にリソースが無い |
手紙営業代行サービス比較
手紙営業代行サービスは、企業が営業活動を行う際に、手間や時間を節約するために利用されるサービスの一つです。しかし、数多くの手紙営業代行サービスが存在するため、どのサービスを選択すべきか迷ってしまうことがあります。この記事では、主要な手紙営業代行サービスを比較し、どのサービスが自社に最適かを考察します。
フルサービス型
Letable(レタブル)

- フルサービス型
- CXOレターに特化
- フォローコールやフォーム送信まで代行可能
letable(レタブル)はCXOレターの活用に特化しており、フルサービス型の手紙営業代行サービスを提供しています。手紙の作成、封入、住所ラベル貼り、発送まで、すべてのプロセスを代行してくれます。1通900円にて送付いただくことができ、フォローコールやフォーム送信も可能となっています。また、CXO特化プランもありフルカスタマイズを行うと1通あたり11,000円での送付が可能です。
カタセル

- フルサービス型
- ITやコンサルティング業界などの無形商材向け
- 上場企業〜ベンチャーまで幅広い支援実績
カタセルは、商談の検討を促すサービスに強みをもった、フルサービス型の手紙営業代行サービスを提供しています。カタセルは、他のサービスと比較して、無形商材向けの文面作成に強みを持っています。また、役員や部長などの経営層寄りのキーマンと繋がりやすいところに特徴があります。料金は問い合わせしないと不明です。
代筆ドットコム・ロボットレター

- フルサービス型
- 手紙の中身まで手書きでの作成が可能
- 400円/通〜と格安
代筆ドットコムは、フルサービス型の手紙営業代行サービスです。手書き専門の低コスト型手紙営業代行サービスを提供しています。代筆ドットコムは独自のロボットを用いて、手書きの手紙を作成し送ることが可能となっています。330円/通〜となっており、安価な手紙営業代行サービスです。
Send Wow(センドウ)

- 営業だけではなくCSも利用可能
- 顧客に対して、1通ずつ個別に送付が可能
- お電話やメールが繋がらない顧客に対してクイックに利用することが可能
SendWowは2022年11月30日に正式リリースされたばかりのサービスです。通常の手紙営業代行とは異なり、「顧客との温かみのあるコミュニケーションを実現する」といったコンセプトのサービスとなっており、営業だけではなく、カスタマーサクセスとしても利用が可能なサービスとなっております。また、お手紙だけではなく、セミナーのご案内ギフトやメッセージカードなど様々な形態を管理画面から選ぶことが可能なようです。
Toppa(とっぱ)

- 自社で育成した専任のBDR部隊の用意
- リストアップからCXOレターの送付、お電話の代行まで一連の業務を代行
- ABMを前提とした戦略構築が可能
2022年4月に設立された、「Bizion株式会社」発のサービスです。まだリリースされて間もないサービスのようで、導入実績はありませんが、これからますます増えてくることでしょう。ABMを前提とした戦略構築に強みを持っており、専任のBDR部隊がリストアップから商談の獲得までを実施してくれるという営業代行会社に近い形の手紙営業代行サービスです。
Keyman Letter(キーマンレター)

- 決裁者のリストが豊富に用意されている
- ターゲットのリコメンド機能
- QRコードなどで送付後の顧客リアクションの検知が可能
キーマンレターは最も有名な手紙営業代行サービスの一つです。独自のシステムによる決裁者リストが豊富に用意されており、またリアルタイムで更新されるため、自社に最適なターゲットの異動情報があった場合などは、自動で通知してくれる「ターゲットのリコメンド機能」というものがあります。(プランによって異なる)またQRコードによる顧客側のリアクションもリアルタイムで取ることが可能なため、最適なタイミングで顧客に接触を図ることが可能になります。
一部サポート型
営業代行JP

- 一部サポート型
- 他にもテレアポやフォーム送信代行を行なっているため併用可能
- 500~1,000円/通
営業代行JPは、一部サポート型の手紙営業代行サービスです。営業代行を軸に事業を運営しているため、他にも訪問営業やテレアポ、フォーム送信代行も行なっており、併用して利用することが可能です。ただし、リスト作成や手紙文面の作成に関しては自社で内製化しておく必要があります。
Craft

- 1to1に特化したお手紙
- 謝罪やお祝い、日頃の感謝などで利用実績が豊富
- 宛名・本文・封筒全て手書き
Craftは、1to1のメッセージに特化した手紙営業代行サービスです。1件1件のお手紙に対して丁寧にヒアリングを行い、1社1社にカスタマイズされたメッセージと、全て手書きによる想いの詰まったサービスになります。法人向けでは、お詫びのご連絡やお祝い、取引先などへの日頃の感謝の際に利用されています。大量にお手紙を送付するシーンでの利用はできない可能性が高いですが、開封率をどうしても高めたい場合には利用しても良いかもしれませんね。
結論
いかがでしたでしょうか。手紙営業代行サービスには、フルサービス型、一部サポート型の2つの種類があり、それぞれメリットやデメリットが存在します。自社のニーズに合わせて、最適なサービスを選択することが大切です。比較したサービスには、それぞれ特徴がありますので、自社に合ったサービスを選択して、効率的な営業活動を行いましょう。